それに一人笑っていると、ツバキさんが顔を覗き込んでくる。
「何笑い?」
「思い出し笑い?」
「楽しいなら良いけど」
「私、ツバキさんと一緒にいる時はいつも楽しいですよ」
「それ、他の奴にも言ってない? 篠山にも言ってそう」
肩を竦めながら私の手首を取る。器用にもう片手でマスクをした。
店内に他のお客さんが入って来ていた。
レジ前まで一緒に行き、そこでまたお会計で揉めたけれど、ツバキさんが払ってくれたので、私が昼食代を持つことになった。
「あー服買ったなら歩けば良かったか」
運転しながら隣で話す。



