女の子は一種の麻薬だと思う。一瞬の快楽を与えて、判断を鈍らせる。その時だけは何も考えなくていいのだ。相手が自分のことをどう思っていようとも、利用しているのは自分も同じなのだから。
ただ、どうしようもなく埋められない何かをどうにか埋めたくて縋っているのはわかっている。けれどもその事実から目を背けたくて、手段と目的を入れ替える。女の子が好きだからそれを楽しんでいるだけだ、と。
どうして欲しかったのか、自分はどうしたいのか。目を伏せて始めたそれは、もう叶わなくなった今でも逃げ道として存在し続けている。
蛇口を閉める。
快楽は麻薬だ。ご丁寧に効果が解ければ、死にたくなる副作用付きである。みんなその時だけは自分を見てくれる。理由はなんだっていい。その瞬間だけ名前をよんで、見ていてくれるのであれば一瞬だけでも埋められるような気がする。
「なぁ、無理してないか?」去年声をかけてきた凛太郎の言葉が頭に浮かんだ。同じクラスでもなければ、バスケ部の中でもそんな話すわけでもなかった自分に声をかけてきた変な奴。
あれから約一年位たったが、結局ちゃんと話していないことを思い出す。父親が死んだことと、兄と連絡を取っていないことくらいだろう。それでさえ、別に言うつもりなんてなかったのに、有無を言わせない聞くという視線に根負けしたことを覚えている。
「本当、お節介」
一つ息を吐き出して、シャワールームを出る。時計を見れば、もうすぐ5時。帰って荷物を取って準備をすればすぐに学校が始まるだろう。
ただ、どうしようもなく埋められない何かをどうにか埋めたくて縋っているのはわかっている。けれどもその事実から目を背けたくて、手段と目的を入れ替える。女の子が好きだからそれを楽しんでいるだけだ、と。
どうして欲しかったのか、自分はどうしたいのか。目を伏せて始めたそれは、もう叶わなくなった今でも逃げ道として存在し続けている。
蛇口を閉める。
快楽は麻薬だ。ご丁寧に効果が解ければ、死にたくなる副作用付きである。みんなその時だけは自分を見てくれる。理由はなんだっていい。その瞬間だけ名前をよんで、見ていてくれるのであれば一瞬だけでも埋められるような気がする。
「なぁ、無理してないか?」去年声をかけてきた凛太郎の言葉が頭に浮かんだ。同じクラスでもなければ、バスケ部の中でもそんな話すわけでもなかった自分に声をかけてきた変な奴。
あれから約一年位たったが、結局ちゃんと話していないことを思い出す。父親が死んだことと、兄と連絡を取っていないことくらいだろう。それでさえ、別に言うつもりなんてなかったのに、有無を言わせない聞くという視線に根負けしたことを覚えている。
「本当、お節介」
一つ息を吐き出して、シャワールームを出る。時計を見れば、もうすぐ5時。帰って荷物を取って準備をすればすぐに学校が始まるだろう。

