小鳥たちの庭園

 おそらく、本当に女の人が好きというそれだけの理由で遊んでるんですか。という意味が込められていたのだと思う。それ以外に何か理由があって、目的じゃなくて手段なのではないか、とかそういう。けれど、出てきた言葉があまりに斜め上からだったが故に千颯も笑いが止まらない様子だ。

「うっ、ふふ、ん、好きだよ、好き。本当に女の子が好きだから遊んでる。それだけだよ、んっふふ、」
「あ、えっと……」

 突然笑い出した千颯に困惑した様子の梨帆はどうしていいかわからないと言った様子で、視線を泳がせている。千颯は梨帆の発言がおもしろかったようで目尻を拭いながら笑っている。

「ねぇ、まこち。絶対人選ミスだよ。ふふっ、りんちゃんの方がまだマシ、」
 人選ミス、と言う言葉に地味にショックを受けている梨帆をさらに笑いながら千颯がこちらを見つめる。アイラウンドのようなキッチンからは千颯の顔がよく見えて、「どうせりんちゃんがなんか言ったんでしょ」と言いたげな表情すら明らかであった。

 粗方終わった料理の準備をおいて、ソファに座る自称女好きに近づく。

「うちのこ困らせないでくれます〜? りほりほよくやったよ、寂しいなんて嘘つかせてごめんね〜怖かったよね」
「まこちは俺のことなんだと思ってるの」
 おお、よしよし、と梨帆の頭を撫でていれば、少し身長が低めな梨帆が顔を覗かせて首を振る。

「さ、寂しかったのは本当なので」
 ズギュン。ああ、無理。白瀬茉子、今日が命日。