「まあ、わかった。とにかく千颯に話を聞いてみて、それで考えよう。理由がわかればなんとかなるかもしれないし」
今のところ父親を亡くしたことと、兄と不仲? であることしか知らない。それが女の人と過ごす理由に繋がらない以上、今ここでとやかく議論したところで答えは出ないだろう。
「そうだな。じゃあ、俺はもう寝るな」
何か言いたげな表情した凛太郎だが、これ以上議論できることもないと理解したのだろう。腕時計をちらりと一瞥してバルコニーに背を向けた。
「はいはい、おやすみ」
軽く手を上げておやすみ、と返した凛太郎がリビングに戻っていくのを見届けながら椅子にどかりともたれかかった。
ポケットからスマホを取り出して、メッセージアプリの五十音順、「ち」までスクロールして止める。
なんとなく今じゃない気がした。とりあえず、明日帰ってくるだろう千颯を待つしかない。スマホに表示された時刻を見て、立ち上がる。そろそろ寝たほうがいい。もう一度空を見上げて、星を身納め、リビングに戻ることにしよう。茉子はひとつ息を吐き出した。
***
「あ、あの」
頑張れりほりほ、負けるなりほりほ〜。心の中で応援を飛ばす17時。本日の夕食担当こと白瀬茉子と梨帆と早めに帰ってきた千颯以外いない部屋で梨帆の上ずった声が響いた。
彼方の様子を気にしてないように料理を進めながら、耳だけはしっかりと働かせる。
「え、珍しいりほちゃんから声かけてくれるなんて〜。なになに、デートのお誘い?」
今のところ父親を亡くしたことと、兄と不仲? であることしか知らない。それが女の人と過ごす理由に繋がらない以上、今ここでとやかく議論したところで答えは出ないだろう。
「そうだな。じゃあ、俺はもう寝るな」
何か言いたげな表情した凛太郎だが、これ以上議論できることもないと理解したのだろう。腕時計をちらりと一瞥してバルコニーに背を向けた。
「はいはい、おやすみ」
軽く手を上げておやすみ、と返した凛太郎がリビングに戻っていくのを見届けながら椅子にどかりともたれかかった。
ポケットからスマホを取り出して、メッセージアプリの五十音順、「ち」までスクロールして止める。
なんとなく今じゃない気がした。とりあえず、明日帰ってくるだろう千颯を待つしかない。スマホに表示された時刻を見て、立ち上がる。そろそろ寝たほうがいい。もう一度空を見上げて、星を身納め、リビングに戻ることにしよう。茉子はひとつ息を吐き出した。
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「あ、あの」
頑張れりほりほ、負けるなりほりほ〜。心の中で応援を飛ばす17時。本日の夕食担当こと白瀬茉子と梨帆と早めに帰ってきた千颯以外いない部屋で梨帆の上ずった声が響いた。
彼方の様子を気にしてないように料理を進めながら、耳だけはしっかりと働かせる。
「え、珍しいりほちゃんから声かけてくれるなんて〜。なになに、デートのお誘い?」

