同意の意味を込めて、梨帆の肩に手を置き、大きく頷いた。
「反応がうざい」
「いーじゃん、それくらい魅力的なギャップってことだよ」
春がきゅっと眉を寄せて目を細める。その華奢で可愛らしい様子からは想像できない力強さでドラムを叩くのだから人間わからないものである。
「話を戻すけど、まあだから千颯について知ってるのはそれくらい。どこで誰と何してるかまではわからないな」
脱線しかけた話を戻すように、凛太郎が小さく咳払いして肩をすくめる。再びなんとも言えない空気が漂う。
「まあ、聞かなきゃわかんないでしょ。それに、千颯がどう思ってるのかが大事だし」
別に女の子が好きなだけで遊んでいるなら誰も何もいう必要はないし、夜ご飯だけ面倒くさいという話に立ち返るだけだ。物事の背景だけ見て決めつけて行う慈善活動ほど自己満足なものはない。
「アイツがママに構ってもらえねぇから女と遊んでます、寂しいです。なんていうと思ってんのか?」
「さあ? 言いそうにはないけど、言わないって断言できるほど千颯と関係築いてないもん」
皆だってそうでしょ? 視線をやれば大雅が大きくため息をこぼした。幸せ逃げるよー、と言ってやろうかと思ったが大雅のため息の大半は自分が原因であることを思い出してやめた。
「とにかく、とりあえず、聞いてみる。そんで、訳ありっぽかったらその時また考えればいいんじゃない? 円滑な夕飯支度のために」
***
初夏の夜の空気が好きだ。緑と青の匂いがする風は輝かしい夏が来ることを知らせてくれている気さえする。
「反応がうざい」
「いーじゃん、それくらい魅力的なギャップってことだよ」
春がきゅっと眉を寄せて目を細める。その華奢で可愛らしい様子からは想像できない力強さでドラムを叩くのだから人間わからないものである。
「話を戻すけど、まあだから千颯について知ってるのはそれくらい。どこで誰と何してるかまではわからないな」
脱線しかけた話を戻すように、凛太郎が小さく咳払いして肩をすくめる。再びなんとも言えない空気が漂う。
「まあ、聞かなきゃわかんないでしょ。それに、千颯がどう思ってるのかが大事だし」
別に女の子が好きなだけで遊んでいるなら誰も何もいう必要はないし、夜ご飯だけ面倒くさいという話に立ち返るだけだ。物事の背景だけ見て決めつけて行う慈善活動ほど自己満足なものはない。
「アイツがママに構ってもらえねぇから女と遊んでます、寂しいです。なんていうと思ってんのか?」
「さあ? 言いそうにはないけど、言わないって断言できるほど千颯と関係築いてないもん」
皆だってそうでしょ? 視線をやれば大雅が大きくため息をこぼした。幸せ逃げるよー、と言ってやろうかと思ったが大雅のため息の大半は自分が原因であることを思い出してやめた。
「とにかく、とりあえず、聞いてみる。そんで、訳ありっぽかったらその時また考えればいいんじゃない? 円滑な夕飯支度のために」
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初夏の夜の空気が好きだ。緑と青の匂いがする風は輝かしい夏が来ることを知らせてくれている気さえする。

