ムッとした表情を作って、梨帆の耳を塞げば、大きなため息をつかれた。隣の梨帆が困惑した様子でこちらを見つめてくる。可愛すぎて無理。パッと手を離して、ううん? と笑いかける。
「まあ、色々遊んでるってこと。気になるなら本人に聞いてみて」
そう言いながら味噌汁をかき回す。
基本的に私たちは一緒に住んでいるだけで過干渉しない。誰がどこで何してようが、突っ込む人もいないし、千颯のことも誰も聞いてない。だからもしかしたら、いい機会かもしれない。そんな風に思いながら梨帆を見つめれば、「うーん」と考え込んでしまった。
「あ、割と千颯のこと苦手?」
いないことをいい事にずばっと聞けば、梨帆がもっと困った顔をする。斜め前からは「俺よりアンタの方が辛辣じゃない?」と春にため息をつかれてしまった。
「苦手とかじゃないけど、私全然千颯くんのこと知らないから、その、嫌がられないかなって」
「まさか。私たちだってそんな詳しくないし、むしろ知らないから聞くんでしょ? いーじゃん。一応フォローしとくけど、千颯も悪い人じゃないよ。女遊びのぞけば」
うざいし、ムカつくことも多いけど、は心の中だけにしといた。
「てか、千颯くんが女の子と話すの嫌がるとかないと思いますし、大丈夫ですよ」
「説教にならねぇ限りは」
おやおやおや。謎にフォローする大雅と玲に目を瞬かせる。え、なに、みんな割と知りたい感じ? ちらりと凛太郎に視線をやれば、肩をすくめられた。
「あまりに外泊多すぎてそろそろご飯の有無とか考えるのが面倒くさい」
「まあ、色々遊んでるってこと。気になるなら本人に聞いてみて」
そう言いながら味噌汁をかき回す。
基本的に私たちは一緒に住んでいるだけで過干渉しない。誰がどこで何してようが、突っ込む人もいないし、千颯のことも誰も聞いてない。だからもしかしたら、いい機会かもしれない。そんな風に思いながら梨帆を見つめれば、「うーん」と考え込んでしまった。
「あ、割と千颯のこと苦手?」
いないことをいい事にずばっと聞けば、梨帆がもっと困った顔をする。斜め前からは「俺よりアンタの方が辛辣じゃない?」と春にため息をつかれてしまった。
「苦手とかじゃないけど、私全然千颯くんのこと知らないから、その、嫌がられないかなって」
「まさか。私たちだってそんな詳しくないし、むしろ知らないから聞くんでしょ? いーじゃん。一応フォローしとくけど、千颯も悪い人じゃないよ。女遊びのぞけば」
うざいし、ムカつくことも多いけど、は心の中だけにしといた。
「てか、千颯くんが女の子と話すの嫌がるとかないと思いますし、大丈夫ですよ」
「説教にならねぇ限りは」
おやおやおや。謎にフォローする大雅と玲に目を瞬かせる。え、なに、みんな割と知りたい感じ? ちらりと凛太郎に視線をやれば、肩をすくめられた。
「あまりに外泊多すぎてそろそろご飯の有無とか考えるのが面倒くさい」

