「まあ、とにかく見つかってよかったね。凛太郎、もうご飯の準備できてるよね?」
キッチンにてせっせと盛り付けをする凛太郎に声をかければ、「できてるー」と返ってきたので、梨帆の荷物を受け取る。
「さあ、手ぇ洗って席着いて。たいちゃんにも連絡入れたからもう出てくるよ」
***
「千颯ぁ、ニュース見してよ」
「ニュースはもうこの時間やってないんだよまこち。足りない恋愛力これで磨いたら?」
そう言った千颯の視線の先では今月から始まった恋愛ドラマが流れている。学園もので、胸キュンしてしまうと定評があるのだとか。
「あ、この話知ってる。小説が原作の奴だよね」
「りほりほよく知ってんね」
「えへへ、実は私この作者さんの作品が好きでずっと読んでるんだよね〜。あとは、この俳優さんも好きで」
「新井千冬ですっけ?」
「えー、梨帆ちゃんこんなのがタイプなの?」
照れがちにキラキラした視線をテレビの向こうの俳優、新井千冬に向ける梨帆に対して千颯がつまらなさそうにする。そんなに見た目がかけ離れているわけではないが、確かに系統は少し千颯とは異なるかもしれない。
「茉子さんは?」
玲の言葉にうーん、と唸る。
「私は、可愛い人が好きだからなぁ」
新井千冬が可愛いかと言われると少し難しい。透き通るような白い肌に金髪のサラサラとした髪。優しそうな目に筋の通った鼻。ウン、間違いなくイケメンではあるけれど。
キッチンにてせっせと盛り付けをする凛太郎に声をかければ、「できてるー」と返ってきたので、梨帆の荷物を受け取る。
「さあ、手ぇ洗って席着いて。たいちゃんにも連絡入れたからもう出てくるよ」
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「千颯ぁ、ニュース見してよ」
「ニュースはもうこの時間やってないんだよまこち。足りない恋愛力これで磨いたら?」
そう言った千颯の視線の先では今月から始まった恋愛ドラマが流れている。学園もので、胸キュンしてしまうと定評があるのだとか。
「あ、この話知ってる。小説が原作の奴だよね」
「りほりほよく知ってんね」
「えへへ、実は私この作者さんの作品が好きでずっと読んでるんだよね〜。あとは、この俳優さんも好きで」
「新井千冬ですっけ?」
「えー、梨帆ちゃんこんなのがタイプなの?」
照れがちにキラキラした視線をテレビの向こうの俳優、新井千冬に向ける梨帆に対して千颯がつまらなさそうにする。そんなに見た目がかけ離れているわけではないが、確かに系統は少し千颯とは異なるかもしれない。
「茉子さんは?」
玲の言葉にうーん、と唸る。
「私は、可愛い人が好きだからなぁ」
新井千冬が可愛いかと言われると少し難しい。透き通るような白い肌に金髪のサラサラとした髪。優しそうな目に筋の通った鼻。ウン、間違いなくイケメンではあるけれど。

