悪魔と私



「何か言いました?」


サンの呟きがうまく聞き取れなくて、聞き返した僕に「気のせいだよー」と笑いながら流す悪魔。


いや、ぜったい何か呟いたから!聞こえたから!!


サンは僕の心の叫びを知ってか知らぬか、意味ありげな微笑を見せるとクロード達のいる方向へと向き直り、足早に歩き出した。



そういう点は、クロードさんとそっくりなんだから。

悪魔って、皆隠し事主義?

自分の心の内を明かさない系ですか?


そんなことを考えているうちにも遠ざかっていくサンを小走りで追いかける。






待ってくださいよ、もう…。