「ん……ん?」
首元がなんだかくすぐったい。
まだアラームが鳴ってないから、起きるには早いし。
でも、首のところになんか違和感。
ゆっくり重たいまぶたを開けると。
「え、あ……やひろ、くん?」
「……起きた?」
わたしの首筋に埋めてた顔をパッとあげた。
ベッドのそばにある時計は、まだ朝の6時過ぎ。
昨日の夜は夜紘くんと寝ることになって、たしかに一緒に寝たはずなのに。
なんで今わたしの上に覆いかぶさってるの?
「何しても起きないから心配したけど」
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