私の光になった人

帰ってすぐ、お風呂に入った。
少しでも落ち着くために。
お風呂から出るなり部屋にこもって計画実行の準備をする。
見つけた薔薇は15本ピッタリ。
告白するタイミング。
それが今日、ついにやってきたのだ。
まずは3本渡す。そのあとに12本。
愛しています。私と付き合ってください。
伝わらない確率のが遥かに高い。
でも私的にはそれで十分だ。
薔薇に隠された言葉たちを、いつか自分の口で言えるように日々を積み重ねていけばいい。
お風呂から出てきたタイミングで渡そう。
3本と12本をそれぞれ束にして、あとは渡すだけの状態にする。
大丈夫、私ならできる。
言葉で言う訳では無い。薔薇に託すのだ。
もう、生涯こんなに大切な人には出会わないかもしれない。
咲夜くんみたいにこんな私を受け入れてくれる人なんて現れないかもしれない。
だから、伝えずに後悔しないためにも。
「頑張れ、私……!」
自分で自分にエールを送り、下へ降りた。