私の光になった人

……嘘やん。
え、これ夢?
私の目の前に広がる光景は、夢の中だと錯覚してしまうほどに輝いていた。
大きな観覧車、優雅な音楽が流れるメリーゴーランド。
BGMまでもが楽しげなコーヒーカップ。
それに、悲鳴でさえ楽しそうに聞こえるジェットコースター。
行き先を教えてもらえずに連れてこられたのは、正真正銘の遊園地だった。
「ここ、え、あの、ここ、すごい!」
連れてこられた場所が予想外だったこともあり、語彙力が無くなってしまう。
そんな私を見て、咲夜くんは楽しそうに笑った。
「すごいよな。俺も初めて来た」
手渡されたチケットを持って、人生初めての荷物検査。
チケットをかざすとピロリンと音がなり、駅の改札のように仕切りが開いた。
子供から大人まで、年の差関係なく楽しそうな声がする。
美味しそうな匂いもする。
何ここ、天国……?
「ほら、行こう」
差し出された手を迷いなく取り、初めての遊園地を全力で楽しむ時間が始まった。