ああ、この声。
どうして気がつかなかったのだろう。
いつだって夕凪は僕に語りかけてくれていたのに。
いつだって僕から見える場所にいて、話す声が聞こえる所にいてくれたのに。
僕が売られるのを止めてくれたのは夕凪だった。
僕は夕凪のことを母と思っているのかもしれない。
どうして気がつかなかったのだろう。
いつだって夕凪は僕に語りかけてくれていたのに。
いつだって僕から見える場所にいて、話す声が聞こえる所にいてくれたのに。
僕が売られるのを止めてくれたのは夕凪だった。
僕は夕凪のことを母と思っているのかもしれない。

