入学初日の自己紹介。
死にたいと思う理由も言わなければいけなかった。皆、様々だった。
生きる価値がないから、容姿に自信が無いから、こんな馬鹿馬鹿しい世界にいたくないから、ひとりぼっちだから、人生上手くいかないから、などなど。
そんな中で1人、皆とは違う男子生徒がいた。私と同じにおいがする、陽気な、明るい雰囲気を纏っていた。
「理由なんて、どうして言わなくちゃいけないんですかね。何も考えずにぱーっと楽に生きようぜ! 以上!」
私はそんな彼に興味を持ち、近づいた。

次第に仲を深めると、「あんた、死にたいなんて思ってないんでしょ」と私の心を見透かすことを言ってきた。
私がこの学園に入った目的を話すと、「俺も手伝うよ」と言われ、私のバディとなった。

掲示板に自殺宣言が投稿された。
私たちはその人物を探し出そうとした。

いつも隣で支えてくれる彼に、心惹かれ、いつの間にか大好きになっていた。
「好きなの。良かったら付き合って欲しい」
どうしても気持ちを伝えたくなり、告白をしてみた。だが彼はこう言った。
「ーー俺がどうしてこの学園に来たのか知ってる?」


私はこれから生徒の命を救うことが出来るのか……?
そして彼との恋の行方は……?
彼の秘密も明かされて……?