両親は、僕が何かをしている事には気が付いていたのかもしれないけど、見守ってくれている。
 最近は、やりすぎないように言ってくるけど、何をやりすぎているのか心当たりが全くない。
 ゴミのような人間共なんて、皆、死ねば良いのだから、僕が殺人をしていない事に対して感謝そこすれ、やりすぎなんて事はないはずだ。

 ぶっちゃけ、最初は、とりあえず僕の通っている学校の姉の友人以外全員を消そうと、殺人計画を練っていたのだが、何となく、姉に止められた気がしたので、僕が目星を付けている犯人候補を消そうとした。
 僕が消す為の計画を練っている時、両親が僕に対して、殺人だけはしちゃいけないよ、凪沙ちゃんが目覚めた時、梓ちゃんが殺人犯なんて事になったら嫌だし、ウチの梓ちゃんなら、死ぬよりも辛い事を考えられるよね?と言ってきた。
 僕の両親は、昔から僕と姉のことを〇〇ちゃんと呼んでくる。幼少期は、良く女の格好をさせられていた。
 僕からしたら黒歴史以外の何者でもないのだが、姉と両親は幼少期の写真の入ったアルバムを家宝として崇めている。

 僕の下僕共から、裏の世界で僕の力になってくれるような人を紹介してもらった。
 それが、獄門組若頭、鬼ヶ城龍道である。
 その人は、20代の若さでヤクザの世界でとんでもなく恐れられているらしい。獄門組の嫡男として生まれたその人は、幼少期からヤクザの英才教育を受け、頭も良かったのか、国内有数の有名大学&大学院を卒業していて、理系インテリヤクザらしい。
 見た目も抜群に良い事から、獄門組関係者でなければ、周りに人が群がるような人らしい。
 全く周りに人がいなかった訳ではないが、彼の周りは全て裏の世界に関わりのある人だけだったらしい。