獄門組の屋敷をこの少年が訪問してきて、その相手をしているのだが、俺は久し振りに、ビビっている。

 こんなの、3歳の頃に、遊び部屋の障子を突き破って生首が入って来た時以来である。

 少年の怒りのパワーはヤベェ。
 マジで、世界を滅ぼす一歩手前のような禍々しい力を感じさせてくる。

 この少年は、俺達の世界を一体どんな世界だと思っているのかは知らないが、多分、今の段階で少年は俺達の世界のNo.1である。
 その情報と薬品を持っていれば最強だ。
 後、少年はとっても頭も良いのだと思うが、その身体能力も化け物並みだと思われる。
 俺の組の屋敷は、普通の人間が足を踏み入れる事のできる場所ではない。
 屋敷の入口に来るまでに中々鬼畜なトラップがあり、普通の人間は途中でリタイアするのである。
 分かりやすく言うと、ル○ン3世並みの身体能力の持ち主という事である。

 多分、頭脳もル○ン3世と同じ位かもしれない。
 顔の良さは、少年の圧倒的勝利であるが。

 とにかく、ヤバい少年と俺は知り合ってしまった。

 死んでも少年の事だけは裏切れない。と言うより、少年を裏切る位なら死んだ方がマシである。
 俺は、今日から少年の信者となる事にした。
 少年の幸せの為の手伝いをして、世界を滅ぼされる前に、少年のお姉さんに目覚めてもらって、世界を平和にしてもあおう。

 まずは、少年の姉の病院を俺のお墨付きの病院にして、もっと真剣に治療に取り組んでもらおう。