竜二先輩を置いて行くのはちょっと罪悪感あるけど…。 まあ、少しだからちょっと待ってもらおう。 建物までの道のりの途中。 松の林がある。 そこを抜けると、洋館の裏口なんだけど……。 松林に人影がある。 男女のようだ。 目を凝らして見る。 ……鷲と三星だ。 なにをしているんだろう? 私は近づいた。 できれば、三星がいない方がいいんだけど……。 しかし。 「あの、鷲!大事な話があるの…。二人きりじゃなきゃできない…。」