プカプカと体が浮かぶ。 空には、満天の星空。 天の川がよく見える。 「綺麗だねぇ…さすが、田舎。」 私はうっとりとため息をついた。 「ほら、夏の大三角だよ。」 竜二先輩が腕を上げてほぼ真上を指差す。 「どこ?」 三星が目を泳がせる。 「ほら、天の川のあたり。ほぼ真上だよ。」 あ…、見つけた。 天の川の近くで明るく輝く、三つの星。 「鷲座のアルタイル、琴座のベガ、白鳥座のデネブ。」 先輩が腕を動かしながら言う。