飛行場から出た瞬間、むわっと湿気を感じる。 わぁ、沖縄だ。 「沖縄だーー!!」 三星がはしゃぐ。 「ね、ね!琴、沖縄だよぉ!!」 対して私は……。 げっそり。 鷲のおかげでなんとか2時間耐え切ったけど…。 もう、ヘロヘロ。 死ぬ。 本当に。 「モウヤダ。ニドトヒコーキノリタクナイ…」 ゾンビのようにノロノロ歩く私を鷲が支えてくれている。 でも、ごめん。 今私、鷲に恋焦がれている暇なんてない。 マジできつい。