ツナミの女/80S青春群像『ヒートフルーツ』豪女外伝/津波祥子バージョン編【完結】

その4
夏美



「…そう。なら、荒子も元気なのね?」

「ええ、横田さんが言うには元気も闘志も満々のようです」

敵側に拉致監禁の上、足の骨を骨折させらてた荒子は病院に搬送されたらしいけど…

そこにケイコがいるんなら、一安心か…

ふう…

もともと、本郷だって、あくまで”手段”として今回の行動だったんだろうが…

...


「じゃあ、津波祥子は解放でいいわね?」

「ええ‥」

私の提案に、矢吹鷹美、高津のん子、そして湯本敦子の全員が頷いてくれた

ふう‥、これでやっと長い一日が終わるわね…


...


「じゃあ皆さん、今夜はお世話さまでした。おやすみなさい!」

ブブブーン、ブブーン…

「なんとも豪快な人質さんでしたね…」

本田のその言葉に、みんな吹き出しそうだったわ

この後、後にファーストレジェンドの夏と呼ばれる、東京埼玉県境の勢力再編成がなされ、本郷麻衣と津波祥子、それに北田久美を除くレッドドッグス全員が南玉に復帰したんだよね

そりゃあ、その表舞台、水面下を含め、様々なドラマがあったよ

でも、結果的にそれまで都県境最大の女性組織であった、南玉連合が抱える矛盾や問題点という膿を一気に一掃させ、合田荒子の大胆な再建構想の下、新生南玉連合は反排赤勢力の背骨として、再スタートを切ったわ

ホントに多くの人間模様を経て…

この過程で本郷麻衣サイドの色分けをされた津波祥子は、横田競子、本田多美代とシンパシーを交わしていった

そして再びやってきた1年後の夏…

あくまでフェアでピュアな大女・津波祥子は、ラストレジェンドとして後の世に語り継がれる排赤勢力を含む都県境の再結集をけん引していくことになった…