その35
夏美
「何やってるの、みんな!祥子は死に物狂いで闘ってるのよ‼なのに、馬美と岩本さんだけじゃない、声援を続けているのは。私の顔なんか見てる場合じゃないでしょ!」
鷹美が大声で怒鳴った
冷静沈着なこの人がこんなのって、初めて見たわ…
「そう、そうね、みんな…。声が止まってるわ。さあ、祥子を応援よ!」
私も咄嗟に取り繕い、みんなにそう言葉をかけてた
”祥子ー!頑張れー!”
”津波さーん‼早く相手の腕から逃げてー”
再び祥子への声援が爆発した
それは半ば絶叫気味だったけど…
...
”バグジー、いいぞ!止めを刺しちまえ‼”
”津波を締め落とすんだ!絶対放すなよー”
”柴崎さーん‼柴崎さーん‼”
相手側も怒涛のような攻勢に出たバグジーへ、絶叫交じりで大声援を送り続けてるわ
今まさに、ここスクラッププールのボルテージは絶頂に達していた…
...
絞首刑の態勢に入って20秒ほど経過したわ…
ジャッジのケイコは、しきりに祥子へギブアップの意思表示を確認しているけど…
祥子は苦悶に顔を歪めながらも、首を横に振り続けてるよ
「そろそろ脱出しないとヤバいよ…」
北田久美は額の汗を拭いながら、今にの泣きそうだわ
「静美、アンタもアレ喰らったんだろう?どうなんだ、あの技!」
湯本あっこに至っては、顔面紅潮で、後輩のドッグスヘッド・新村静美に詰問調だよ
静美はやや間をおいて、とつとつと答えたわ
「先輩…。顔面もそうだけど、鷲か鷹の爪が食い込んでるような感覚で、息ができないほどでしたよ。変な言い方ですが、逃げようともがくと力が入るせいか、お尻の穴から火が噴くんじゃないかって…」
なんともその凄まじい握力とやらが伝わる生々しい”説明”に、みんなは唾を飲み込んでいるようだった
...
その数秒後…
「…みんな、祥子が抜けに出るわよ!」
鷹美の声が耳に届いた時、祥子は宙に浮いている両足を後ろに振っていた
そしてその勢いで、バグジーの腹部へ右膝を打ち込んだ
あっ…!
ほぼ同時に、両手で相手の両耳にチョップも見舞ったよ
そして…
思わず態勢を崩したバグジーの首を右手でヘッドロックだ!
絵に描いたような反転攻勢に出たわ…
”うぉー‼凄いぞ、祥子ー!”
鮮やかなクロー脱出をやってのけ、すかさず攻撃に転じた祥子へ、みんなは飛び上がって大騒ぎだよ!
いやはや…、この場に立会ってる私は鳥肌が立ってきた
夏美
「何やってるの、みんな!祥子は死に物狂いで闘ってるのよ‼なのに、馬美と岩本さんだけじゃない、声援を続けているのは。私の顔なんか見てる場合じゃないでしょ!」
鷹美が大声で怒鳴った
冷静沈着なこの人がこんなのって、初めて見たわ…
「そう、そうね、みんな…。声が止まってるわ。さあ、祥子を応援よ!」
私も咄嗟に取り繕い、みんなにそう言葉をかけてた
”祥子ー!頑張れー!”
”津波さーん‼早く相手の腕から逃げてー”
再び祥子への声援が爆発した
それは半ば絶叫気味だったけど…
...
”バグジー、いいぞ!止めを刺しちまえ‼”
”津波を締め落とすんだ!絶対放すなよー”
”柴崎さーん‼柴崎さーん‼”
相手側も怒涛のような攻勢に出たバグジーへ、絶叫交じりで大声援を送り続けてるわ
今まさに、ここスクラッププールのボルテージは絶頂に達していた…
...
絞首刑の態勢に入って20秒ほど経過したわ…
ジャッジのケイコは、しきりに祥子へギブアップの意思表示を確認しているけど…
祥子は苦悶に顔を歪めながらも、首を横に振り続けてるよ
「そろそろ脱出しないとヤバいよ…」
北田久美は額の汗を拭いながら、今にの泣きそうだわ
「静美、アンタもアレ喰らったんだろう?どうなんだ、あの技!」
湯本あっこに至っては、顔面紅潮で、後輩のドッグスヘッド・新村静美に詰問調だよ
静美はやや間をおいて、とつとつと答えたわ
「先輩…。顔面もそうだけど、鷲か鷹の爪が食い込んでるような感覚で、息ができないほどでしたよ。変な言い方ですが、逃げようともがくと力が入るせいか、お尻の穴から火が噴くんじゃないかって…」
なんともその凄まじい握力とやらが伝わる生々しい”説明”に、みんなは唾を飲み込んでいるようだった
...
その数秒後…
「…みんな、祥子が抜けに出るわよ!」
鷹美の声が耳に届いた時、祥子は宙に浮いている両足を後ろに振っていた
そしてその勢いで、バグジーの腹部へ右膝を打ち込んだ
あっ…!
ほぼ同時に、両手で相手の両耳にチョップも見舞ったよ
そして…
思わず態勢を崩したバグジーの首を右手でヘッドロックだ!
絵に描いたような反転攻勢に出たわ…
”うぉー‼凄いぞ、祥子ー!”
鮮やかなクロー脱出をやってのけ、すかさず攻撃に転じた祥子へ、みんなは飛び上がって大騒ぎだよ!
いやはや…、この場に立会ってる私は鳥肌が立ってきた



