ツナミの女/80S青春群像『ヒートフルーツ』豪女外伝/津波祥子バージョン編【完結】

その31
砂垣



「やったわ‼順二さん…、柴崎さんが立ったわ!」

「おお、勝負はこれからだ。バグジーがオンナなんぞに負けるわけないさ!」

「そうよ!絶対勝つわよ、こっちが!」

優子は涙目で、俺に訴えるように”主張”したよ


...



冷静に見て、バグジーはさっきと同じカウント9で立ち上がったが、今回はもう気力だけでカムバックってところだろう

下手したら、ここで終わっていたよ

だが、バグジーはとにかく立った

これは、ここから攻めに出る、勝ちに行くって意志だ

だから、この戦い、今は横一線だ

いや、勢いからすると、かえってバグジーが精神面では有利かも知れんぞ!

ここまで追い込んで参らなかったんだ

祥子からしたらショックを受けてるはずだしな

ましてや、先ほどの激しい連打で体力は相当ロスしてる

フフ…、さあどうする、祥子

それに南玉のお姉さん方よう!


...



「いやあ、さすがにもうダメかと思ったぜ。でも、バグジー、相当効いてるぞ。今度アレを喰らったら完全アウトだろ」

「大場、疲労困憊なのは相手の祥子も一緒だよ。今のラッシュ攻勢は勝負をかけてきたんだ。ヤツもクタクタだろうからな。次の展開が勝負を分けるぞ!」

大場は大きく頷いて納得の表情だわ

フン、祥子め…、盛んに自陣営へ目配りをしてるぜ

指示を出してるのは、最前列の矢吹だ!

その矢吹は体力の消耗が激しい祥子に、どんな次の一手を授けているのか…

そこがポイントだ

バグジーはこの状況下となったら、勝負をかけて”何か”を出す

祥子め、真樹子め、矢吹め…

バグジーの底力を思い知るがいい!