その7
バグジー
おお、いたいた…
「おー、バグジーさん!」
津波祥子ご推奨のジャッカル・ワン…
今日はミカと共にこの地を離れることになったので、スクラッププールで戦った相手・津波祥子、それに新村静美と別れの挨拶を交わすことになった
「マスター、この人が例のバグジーこと柴崎さんですよ」
「いやあ、この度はいろいろお力になってもらって…。本当にありがとうございました!さあ、どうぞおかけください…」
ジャッカルワンのマスターはオレをVIP扱いだ
なんかな…
まあ、東龍会が侵攻拠点にしようとしたジャッカル・ニャンから大打を追い出したんで、この店もすっかり客が戻って来たようだし、マスターもひと安心なんだろう
オレは所詮、手伝い程度だったが、相当感謝されてるみたいだ(苦笑)
...
カウンターに腰を下ろしたオレは、それこそ両手に花?だし…(苦笑)
”花”は所詮ごっつい女だが、戦い終わってノーサイドでこう談笑できるのってのは、実にいいもんだ
「…しかし、あの廃車プールの決闘は今振り返っても興奮します。凄かったですよ!」
新村は目をギラギラさせて、”あの夜”のシーンが頭を駆け巡ってるようだ
「津波、あの戦いは事実上、俺の判定負けだった」
「いやいや、私の判定負けですよ。だって、気絶して目が覚めた時、アンタもう起き上がってたからねえ…」
ハハハ…、津波って、ホントにサッパリしていい奴だ
だが、どう見ても内容はお前が勝ってたって
パワーはともかく、相手の攻撃を読んだ緻密さとスタミナ配分は予想外だったしな
まあ、味方が一丸となって彼女を後押しして、持ってた実力以上のものを発揮したことは大きかったと思うが…
...
「まあ、遅まきながらだけど、互いの健闘をたたえて握手しませんか?”右手”で…」
はは…、津波はオレの右手をニヤケながら見てるぜ
「おー、やっぱデカいわ…。こんな握手の感触、生れて初めてだよ。う~ん…」
全く…、コイツ、なかなか遊び心が備わってるな
これじゃ握手じゃなくて、オレの手のひらをいじってるってことだろ(苦笑)
「ああ、せっかくだから、静美もこのデカい手のひらと握手してもらえよ」
「あの…、私はいっそ、あの時みたいに頭掴んで持ち上げてもらいたいんですけど…」
新村はちょっと照れてそうリクエストしてきた
この地の名物(?)…、猛る女たちも、普段はなかなかお茶目だな(笑)
バグジー
おお、いたいた…
「おー、バグジーさん!」
津波祥子ご推奨のジャッカル・ワン…
今日はミカと共にこの地を離れることになったので、スクラッププールで戦った相手・津波祥子、それに新村静美と別れの挨拶を交わすことになった
「マスター、この人が例のバグジーこと柴崎さんですよ」
「いやあ、この度はいろいろお力になってもらって…。本当にありがとうございました!さあ、どうぞおかけください…」
ジャッカルワンのマスターはオレをVIP扱いだ
なんかな…
まあ、東龍会が侵攻拠点にしようとしたジャッカル・ニャンから大打を追い出したんで、この店もすっかり客が戻って来たようだし、マスターもひと安心なんだろう
オレは所詮、手伝い程度だったが、相当感謝されてるみたいだ(苦笑)
...
カウンターに腰を下ろしたオレは、それこそ両手に花?だし…(苦笑)
”花”は所詮ごっつい女だが、戦い終わってノーサイドでこう談笑できるのってのは、実にいいもんだ
「…しかし、あの廃車プールの決闘は今振り返っても興奮します。凄かったですよ!」
新村は目をギラギラさせて、”あの夜”のシーンが頭を駆け巡ってるようだ
「津波、あの戦いは事実上、俺の判定負けだった」
「いやいや、私の判定負けですよ。だって、気絶して目が覚めた時、アンタもう起き上がってたからねえ…」
ハハハ…、津波って、ホントにサッパリしていい奴だ
だが、どう見ても内容はお前が勝ってたって
パワーはともかく、相手の攻撃を読んだ緻密さとスタミナ配分は予想外だったしな
まあ、味方が一丸となって彼女を後押しして、持ってた実力以上のものを発揮したことは大きかったと思うが…
...
「まあ、遅まきながらだけど、互いの健闘をたたえて握手しませんか?”右手”で…」
はは…、津波はオレの右手をニヤケながら見てるぜ
「おー、やっぱデカいわ…。こんな握手の感触、生れて初めてだよ。う~ん…」
全く…、コイツ、なかなか遊び心が備わってるな
これじゃ握手じゃなくて、オレの手のひらをいじってるってことだろ(苦笑)
「ああ、せっかくだから、静美もこのデカい手のひらと握手してもらえよ」
「あの…、私はいっそ、あの時みたいに頭掴んで持ち上げてもらいたいんですけど…」
新村はちょっと照れてそうリクエストしてきた
この地の名物(?)…、猛る女たちも、普段はなかなかお茶目だな(笑)



