その20
リエ
アハハハ…!
祥子はやっぱ、大将の器だよ
ここで大打の遣い連中に”おもてなし”抜きで戻られたんじゃあ、”勘違い”されちゃうって
そうさ!
ココは猛る女の巣なんだ‼
日本を代表する大手ヤクザの有力組織だろうが、そいつらに雇われたクサレ用心棒だろうが、私らに土足のケジメはつけるべし!
フフ…、祥子はその辺のトコ、よーく承知してたようでね
で…、私の出番をニヤケツラでGO出しだよ
わかったわよ、祥子
ここは私に任せとけ‼
大打の遣い連中には手厚くお相手してやる!
私はここで祥子にラジャーの合図を出した
左手の人差し指を、ジャッカル・ワン自慢の大窓めがけてぶっ指してね
…
「迫田さん…、後方の塞ぎはオレらで配置するから…。遠慮なしでやってくれていい」
「積田さん、ありがとうございます!」
はは…、積田さんが連れた墨東のメンツはバイクに長けた猛者ばかりだってのは、ここに着いてすぐ気づいてた
既に4人がメットを被ってバイクに跨ってるし
さすがだよ、この人たちも!
で…、そうとなれば、私からもリクエストさせてもらうかな
「あの…、あと一人、いいですかね?」
私は店の外で待機してた湯本敦子に目線を当てた
すると、積田さんはすぐにピンと来てくれたみたいで
「よし、わかった!女同士の友情ってのはいいなあ…。アハハハ…」
アハハハ…、はこっちだよ
湯本の隣でちょこまか動いてたカレシの方が先に私の目線の意味を悟って、年上のカノジョにジェスチャー交えて説明してるんだもん
あの横田競子が言ってたわよね
”テツヤは常に即、答えを出してくれるんですよ。どんな難問でも即断できる、状況把握瞬間芸を持ち歩いてるんです”
この南部テツヤは、今の墨東会を仕切ってる積田さんとは盟友関係だった元墨東会トップ、南部聖一先輩の実弟だ
うーん、なんともな相関関係だよな…
…
「湯本さん!どうやら出番よ!私が奴らを蹴散らすから。8人いるんで、後方援護を墨東さんと頼むわね」
「ええ…」
湯本敦子との確執はここで終わる…
私はマックスで気合が入ったよ
…
ブウォーン…ブブブーン‼
ブブブーン‼
「コラー!テメー、何モンだ⁉」
「おい!その女のバイクを転倒させるんだ‼」
「はい!」
アハハハ~~!
ヤレんならやってみろって!
ダサ野郎どもが‼
私はあの高原亜咲でさえマネきないような、前輪スクリュー蛇走行で私のバイクに向かってくる連中4人のそれぞれ頭上10センチにフロントジャンプを瞬間芸でおもてなしだ
すなわち、奴らの頭髪に前輪タイヤで瞬間タッチさせるウィンク芸でユー・アー・アンダースタンド~?ってことだよ(苦笑)
んで…、そのアンサーは、「わー、テメー危ねーだろーが‼」
だってさ~
ダサッ…
これを、私は気合入れて、津波祥子へのリスペクトとサポートの念を込め、4回リピートでスペシャルトライしてやったよ
無論、着地までほぼ100点満点の演技でね(爆笑)
「よし、クルマに乗り込め!4輪であのズベ、バイクごとスクラップにしちまえ!」
「おおーー‼」
おー、ここで二人が私の昇竜走行をかいくぐって車に向かった
すると…
”キキキーン!”
”ブル、ブルルーン、ブルル、ブルーン…‼”
アハハハ…、こりゃいいわ!
湯本敦子と墨東3台で二人を取り囲んでるぞ!
んで、その輪は縦横にスライド走行し、連中を右往左往させてるって
「いいか、お前ら、中を見な!御手洗はテメーらが引き上げなきゃ開放しないよ。このザマ、大打ノボルに持ってくぞ!シバかれるぞ、お前ら‼」
ここで私は8人に大声で一喝したやった
さらに積田さんもド迫力で追い打ちをかけてくれたよ
「オレは墨東会を仕切る積田ってもんだ!この都県境はもはや男も女もなく、ひとカタマリになってる!仮に南玉連合総長の津波祥子に手出しをすれば、我ら一丸で、後ろのやの字も撃沈する!大打にはしっかり告げとけ‼」
おお~、大窓の中からは、おそらく祥子の命を受けた静美と克子が私らに向かってロングホーンを翳してるぞ!
ハハ…、祥子
毎度のことだが、後は任せたよ!(笑)
リエ
アハハハ…!
祥子はやっぱ、大将の器だよ
ここで大打の遣い連中に”おもてなし”抜きで戻られたんじゃあ、”勘違い”されちゃうって
そうさ!
ココは猛る女の巣なんだ‼
日本を代表する大手ヤクザの有力組織だろうが、そいつらに雇われたクサレ用心棒だろうが、私らに土足のケジメはつけるべし!
フフ…、祥子はその辺のトコ、よーく承知してたようでね
で…、私の出番をニヤケツラでGO出しだよ
わかったわよ、祥子
ここは私に任せとけ‼
大打の遣い連中には手厚くお相手してやる!
私はここで祥子にラジャーの合図を出した
左手の人差し指を、ジャッカル・ワン自慢の大窓めがけてぶっ指してね
…
「迫田さん…、後方の塞ぎはオレらで配置するから…。遠慮なしでやってくれていい」
「積田さん、ありがとうございます!」
はは…、積田さんが連れた墨東のメンツはバイクに長けた猛者ばかりだってのは、ここに着いてすぐ気づいてた
既に4人がメットを被ってバイクに跨ってるし
さすがだよ、この人たちも!
で…、そうとなれば、私からもリクエストさせてもらうかな
「あの…、あと一人、いいですかね?」
私は店の外で待機してた湯本敦子に目線を当てた
すると、積田さんはすぐにピンと来てくれたみたいで
「よし、わかった!女同士の友情ってのはいいなあ…。アハハハ…」
アハハハ…、はこっちだよ
湯本の隣でちょこまか動いてたカレシの方が先に私の目線の意味を悟って、年上のカノジョにジェスチャー交えて説明してるんだもん
あの横田競子が言ってたわよね
”テツヤは常に即、答えを出してくれるんですよ。どんな難問でも即断できる、状況把握瞬間芸を持ち歩いてるんです”
この南部テツヤは、今の墨東会を仕切ってる積田さんとは盟友関係だった元墨東会トップ、南部聖一先輩の実弟だ
うーん、なんともな相関関係だよな…
…
「湯本さん!どうやら出番よ!私が奴らを蹴散らすから。8人いるんで、後方援護を墨東さんと頼むわね」
「ええ…」
湯本敦子との確執はここで終わる…
私はマックスで気合が入ったよ
…
ブウォーン…ブブブーン‼
ブブブーン‼
「コラー!テメー、何モンだ⁉」
「おい!その女のバイクを転倒させるんだ‼」
「はい!」
アハハハ~~!
ヤレんならやってみろって!
ダサ野郎どもが‼
私はあの高原亜咲でさえマネきないような、前輪スクリュー蛇走行で私のバイクに向かってくる連中4人のそれぞれ頭上10センチにフロントジャンプを瞬間芸でおもてなしだ
すなわち、奴らの頭髪に前輪タイヤで瞬間タッチさせるウィンク芸でユー・アー・アンダースタンド~?ってことだよ(苦笑)
んで…、そのアンサーは、「わー、テメー危ねーだろーが‼」
だってさ~
ダサッ…
これを、私は気合入れて、津波祥子へのリスペクトとサポートの念を込め、4回リピートでスペシャルトライしてやったよ
無論、着地までほぼ100点満点の演技でね(爆笑)
「よし、クルマに乗り込め!4輪であのズベ、バイクごとスクラップにしちまえ!」
「おおーー‼」
おー、ここで二人が私の昇竜走行をかいくぐって車に向かった
すると…
”キキキーン!”
”ブル、ブルルーン、ブルル、ブルーン…‼”
アハハハ…、こりゃいいわ!
湯本敦子と墨東3台で二人を取り囲んでるぞ!
んで、その輪は縦横にスライド走行し、連中を右往左往させてるって
「いいか、お前ら、中を見な!御手洗はテメーらが引き上げなきゃ開放しないよ。このザマ、大打ノボルに持ってくぞ!シバかれるぞ、お前ら‼」
ここで私は8人に大声で一喝したやった
さらに積田さんもド迫力で追い打ちをかけてくれたよ
「オレは墨東会を仕切る積田ってもんだ!この都県境はもはや男も女もなく、ひとカタマリになってる!仮に南玉連合総長の津波祥子に手出しをすれば、我ら一丸で、後ろのやの字も撃沈する!大打にはしっかり告げとけ‼」
おお~、大窓の中からは、おそらく祥子の命を受けた静美と克子が私らに向かってロングホーンを翳してるぞ!
ハハ…、祥子
毎度のことだが、後は任せたよ!(笑)



