その7
麻衣
店内に入り、客や店の従業員、それと”関係者”達が一斉に私らへ視線を注がれる中、私らは広い店内を奥の廊下までデブに連行される絵柄で歩いてね
これ、意識的にね
で…、奥にある部屋の扉の前まで来たところでデブは一旦立ち止まったわ
どうやら、この部屋で”接待”してくれるようだ
「じゃあ、こん中へ入んな…」
ドアを開かれると、そこは、10畳くらいの応接室兼事務所ってところかだったな…
...
「お前ら、そこ座んな。…おお、なんか冷たい飲み物でも持ってこいよ」
ほう…、応接で飲み物までサービスかい…
私はソファの奥側に腰を下ろし、続いて道也は通路側に座った
室内はデブと男二人だったが、じき、おんなじような男がさらに3人入ってきて…
うわー…、合計6人に取り囲まれちゃったわ、私ら二人…
そんで、武次郎とかってデブが私の正面に掛け、じっと私の顔を見てやがる
なんだ、コイツのジャケット、つんつるてんだわ
腹のあたりなんか、ぜい肉でボタン取れちゃいそうだし(笑)
...
「…いいか、今日はオープンでお客も大勢詰めかけてる。あんな迷惑駐車して、なんのつもりだ?」
「…あんたらがやったことと、同じことしてやっただけさ。…”これ”、あんたらの関係者が乗ってる車だろ?」
私は、上着のポケットから一枚の写真を手に取り、デブの目の前へと放った
「…これ、お前が撮ったのか?」
「それは想像に任せる。とにかく今日も、駐車場にその5648の黒い車あったしね。一応、所有者とかも調べてある」
「ううっ…、お前、何者だ?」
「ズバリ言うよ。あんたらにはケンカ売りに来たんだ。でね、今名乗る気はないわ。まず、認めな!然るべき店の駐車場で、今の私らと同じ迷惑駐車繰り返してたことをね、その車でさ。どうなんだよ?」
私はソファにふんぞり反って、真正面のデブに詰問てやったよ
するとこのデブ、じっと私の眼に数秒視線を持ってきた後、口元をニヤリとさせてこう賜ってくれたわ
「まあ、そんなことはあったかもだ。だって、ガラガラだったしな、ハハハ…」
ほー、そう来たか
「違うでしょ、ガラガラにしたってことだろーが!オタクらが意図的にさ」
「テメー、”どこ”のモンだ⁉」
デブはやや前かがみになって凄んできたわ
よし、こっちもガチでリターンだ!
「おい、おい…‼アンタよー、喉まで出かかってんじゃないのかよ、あー?私の素性なんて、とっくに知ってて、とぼけんじゃんーねっての‼」
「やっぱり、お前…⁉」
「最初に言っただろ、要はケンカを売る宣言をしに来たんだ。それを”責任者”に伝えな”ふざけたマネ仕出かしてんのは、お前らなんだから!よくわかってるハズだろ、そんなのよー‼」
ここで飲み物が到着だ…
...
「ふふ、いきなりえらいタンカで張り切ってよう、喉乾いただろう?まあ、飲みなよ。ジャッカル・ニャン特製のアイスレモンティーだ。お子ちゃまでも飲めるように、シロップを入れてある。ヘへ…」
デブのヘへ…に合わせるかのように、5人の取り巻きは品のないすすら笑いだ
「入ってんの、シロップだけじゃないかもね。…道也!」
私の合図に、右隣の道也はニヤッと笑って、手にしたセカンドバッグからストローを2本取り出すと、グラスの中に差し込んだ
「こんなとこで痺れクスリなんか飲まされたんじゃ、たまんないからね。毒味してもうわ」
「はあ…?」
デブは結局、飲まなかった
「おい!いらねーみたいだから、これ、下げな」
「ちょっと待てよ!ストローはこっちが持ってきたもんだ。返してもらうぞ」
「…」
私はデブと5人の男の表情を、交互にじっくりと覗ってたんだけど…
デブ以外の男のうち、3人が私の鋭い視線から目を背けたわ
まあ、ここは要チェックよね
...
「ほれ、返すよ、ヘへ…」
このヤロウ…
ストローについた飲み物を、ティッシュでふき取ってから返しやがった
それもしっかりと、丁寧に…
「…いいか、私は定期的に来るからな。そんで、ココ来るたび、クレームを突きつける。今日みたいに証拠持参でね。車もおんなじで止める。それで、そっちがどう出ようがご自由だ。この旨、”そっち側”の責任者にはしっかり伝えるんだぞ。じゃあ、バイバイ!」
「なんだとー‼」
ここで私はソファから勢いよく立ち上がった
続いて道也もすっくと腰をあげ、二人はドアに向かった
すると、男二人が素早くドアを塞いでニヤついてる
そして気が付くと、私と道也の横と前には2Mほどの距離で、デブ以外の男が取り囲んでた
「あのさ、私たち、帰りたいんですけどね」
「ふざけんな!このまま、タダで帰れると思ってんか‼」
「武次郎さん、やっちゃいましょう、こんなションベん娘!」
私の視線はデブに集中している
さあ、どう出る?
麻衣
店内に入り、客や店の従業員、それと”関係者”達が一斉に私らへ視線を注がれる中、私らは広い店内を奥の廊下までデブに連行される絵柄で歩いてね
これ、意識的にね
で…、奥にある部屋の扉の前まで来たところでデブは一旦立ち止まったわ
どうやら、この部屋で”接待”してくれるようだ
「じゃあ、こん中へ入んな…」
ドアを開かれると、そこは、10畳くらいの応接室兼事務所ってところかだったな…
...
「お前ら、そこ座んな。…おお、なんか冷たい飲み物でも持ってこいよ」
ほう…、応接で飲み物までサービスかい…
私はソファの奥側に腰を下ろし、続いて道也は通路側に座った
室内はデブと男二人だったが、じき、おんなじような男がさらに3人入ってきて…
うわー…、合計6人に取り囲まれちゃったわ、私ら二人…
そんで、武次郎とかってデブが私の正面に掛け、じっと私の顔を見てやがる
なんだ、コイツのジャケット、つんつるてんだわ
腹のあたりなんか、ぜい肉でボタン取れちゃいそうだし(笑)
...
「…いいか、今日はオープンでお客も大勢詰めかけてる。あんな迷惑駐車して、なんのつもりだ?」
「…あんたらがやったことと、同じことしてやっただけさ。…”これ”、あんたらの関係者が乗ってる車だろ?」
私は、上着のポケットから一枚の写真を手に取り、デブの目の前へと放った
「…これ、お前が撮ったのか?」
「それは想像に任せる。とにかく今日も、駐車場にその5648の黒い車あったしね。一応、所有者とかも調べてある」
「ううっ…、お前、何者だ?」
「ズバリ言うよ。あんたらにはケンカ売りに来たんだ。でね、今名乗る気はないわ。まず、認めな!然るべき店の駐車場で、今の私らと同じ迷惑駐車繰り返してたことをね、その車でさ。どうなんだよ?」
私はソファにふんぞり反って、真正面のデブに詰問てやったよ
するとこのデブ、じっと私の眼に数秒視線を持ってきた後、口元をニヤリとさせてこう賜ってくれたわ
「まあ、そんなことはあったかもだ。だって、ガラガラだったしな、ハハハ…」
ほー、そう来たか
「違うでしょ、ガラガラにしたってことだろーが!オタクらが意図的にさ」
「テメー、”どこ”のモンだ⁉」
デブはやや前かがみになって凄んできたわ
よし、こっちもガチでリターンだ!
「おい、おい…‼アンタよー、喉まで出かかってんじゃないのかよ、あー?私の素性なんて、とっくに知ってて、とぼけんじゃんーねっての‼」
「やっぱり、お前…⁉」
「最初に言っただろ、要はケンカを売る宣言をしに来たんだ。それを”責任者”に伝えな”ふざけたマネ仕出かしてんのは、お前らなんだから!よくわかってるハズだろ、そんなのよー‼」
ここで飲み物が到着だ…
...
「ふふ、いきなりえらいタンカで張り切ってよう、喉乾いただろう?まあ、飲みなよ。ジャッカル・ニャン特製のアイスレモンティーだ。お子ちゃまでも飲めるように、シロップを入れてある。ヘへ…」
デブのヘへ…に合わせるかのように、5人の取り巻きは品のないすすら笑いだ
「入ってんの、シロップだけじゃないかもね。…道也!」
私の合図に、右隣の道也はニヤッと笑って、手にしたセカンドバッグからストローを2本取り出すと、グラスの中に差し込んだ
「こんなとこで痺れクスリなんか飲まされたんじゃ、たまんないからね。毒味してもうわ」
「はあ…?」
デブは結局、飲まなかった
「おい!いらねーみたいだから、これ、下げな」
「ちょっと待てよ!ストローはこっちが持ってきたもんだ。返してもらうぞ」
「…」
私はデブと5人の男の表情を、交互にじっくりと覗ってたんだけど…
デブ以外の男のうち、3人が私の鋭い視線から目を背けたわ
まあ、ここは要チェックよね
...
「ほれ、返すよ、ヘへ…」
このヤロウ…
ストローについた飲み物を、ティッシュでふき取ってから返しやがった
それもしっかりと、丁寧に…
「…いいか、私は定期的に来るからな。そんで、ココ来るたび、クレームを突きつける。今日みたいに証拠持参でね。車もおんなじで止める。それで、そっちがどう出ようがご自由だ。この旨、”そっち側”の責任者にはしっかり伝えるんだぞ。じゃあ、バイバイ!」
「なんだとー‼」
ここで私はソファから勢いよく立ち上がった
続いて道也もすっくと腰をあげ、二人はドアに向かった
すると、男二人が素早くドアを塞いでニヤついてる
そして気が付くと、私と道也の横と前には2Mほどの距離で、デブ以外の男が取り囲んでた
「あのさ、私たち、帰りたいんですけどね」
「ふざけんな!このまま、タダで帰れると思ってんか‼」
「武次郎さん、やっちゃいましょう、こんなションベん娘!」
私の視線はデブに集中している
さあ、どう出る?



