ツナミの女/80S青春群像『ヒートフルーツ』豪女外伝/津波祥子バージョン編【完結】

その42
ケイコ



「あのう…、すいません。ここから先は私、聞かない方がいいんじゃないかな…。席はずそうか?」

「あ、ああ…。まあ、おけいをまた余分なことに引き込んじゃうか…。じゃあ…」

祥子が多美と静美に目で示し合わせ、そう言ってくれたんで、私は腰を上げかけたんだけど…

「いや、横田さんにも是非、聞いてもらいたいんだ。何もこの先、キミをさらに引っ張り込むつもりからじゃない。理由は後で話す」

なんと、砂垣さんが私の離席を制止した

だが、この時私はピンと来たよ

スクラップ・プールで、私に話したいことがあると言ってたことを…

たぶんそのことに関連すんだろう、今からの話は

「じゃあ、みんながいいんであれば…」

「なら、おけい…、悪いな。ここで聞いててくれ」

祥子はとことん私のことを気遣ってくれてるんだなあ…

私は上げかけた腰をおろした

さあ、ここからはかなりディープな領域の話になりそうだ…


...



「これから話すことは、バグジーから聞いたことも含まれる。ああ…、ヤツがらみでは、まず伝えないとな」

ここで砂垣さんは、大場さんとモリタクさんの両隣へ交互に首を振って…、ああ、3人ともちょっと笑ってる…

「…バグジーは星流会には戻らなかったよ。契約は切れたんで、あくまでフリーってことで、今後、俺達には力を貸してくれるそうだ」

「えー‼本当ですかー?よかったー」

あらら…、静美が真っ先に歓迎の態度を示したぞ(笑)

ハハハ…、ソファーから飛び跳ねてさ

「おお、それは朗報だ。あんな強者が味方になってくれたら、心強いよなあ。私からもお礼言っといてよ、砂垣さん」

二日前、”彼”と死闘を演じた祥子はホントに嬉しそうだった

だが、そして…

彼からの話が始まったんだけど…



...



「…」

砂垣さんの話を聞き終わった後、みんなは凍り付いていた

私もあまりにも衝撃的だったので、ちょっと呆然としている

だけど、はっきりしてるのは、今のこと、私に全然無関係じゃない

ううん、アキラにとっても…