その37
ケイコ
「…あんたら、今日は前向きの話し合いだって聞いてるから、私は30分出かけるわ。その間に方針、決めときなさい。駅前のパチンコ屋が新装オープンなんでさ、なんか景品持って帰るわ。じゃあ…」
「…」
いきなり黒原さんはそう言って、疾風のように店を出て行っちゃった…
...
「…まあ、俺は従来から女だけの集団に否定的だったし、今も変わりはねえよ。お前らとお手々繋いで仲良くはゴメンだ。だが、ここらで共存はしたい。こっちとしては、本田を傷つけた謝罪要求はされるんであれば呑むつもりだ。ただ、それ以外で折れる気はない。それで以後は、お互い、やりたいようにやる。ただし、つぶし合いはしない。これで、どうだ?」
砂垣サイドは、砂垣さんと大場さんの他、モリタクさんら女性2人を含む5人が出席していた
冒頭で、今回の決戦結果を踏まえ、砂垣さんはまず協調関係を前提とした条件提示を出してきたんだけど…
「砂垣さん、まずさ…、優子さんと戦った多美の意思も汲んで、こちらの謝罪要求はしないってことになったよ。ただ、治療費は実費で請求する。これはいいかな?」
「ああ、承知した」
「それと、もうひとつ確認ね。アンタ、我々との協調関係を選択したんなら、バック、クリアしたんだろうね?」
「ああ、星流会の諸星会長には、今までの関係は”基本”、打ち切りで了解を得てきたよ」
事前の想定通り、砂垣さんと祥子の間では両サイドを代表してマンツーマンでのキャッチボールが展開してる
今のところは歯切れよく…
...
「わかった。なら、お互いの今後だが、共存することは拒まないよ。ガツンとぶつかり合って、ああいった結果が出たんだからね。そっちを吸収するとかの考えも全くない。まあ、今後も何かと揉め事くらいは生じるだろうが、そん時は黒原さんに調停してもらうってことだ。…なにしろ、お互い自制を心がけよう」
砂垣さん側の5人はみんな一斉に頷いて、大まかな方針は定まったってところだろう
ここで、祥子は一呼吸おいて、積田さんと岩本さんに一旦視線を送ってから、話を続けた
「…そんで、これからはさ、双方共通の”何らかの大事”が生じた際には、できる範囲で互いに手を携えると…。必要ならば共闘体制も敷く。こんなラインをこっちは提唱したいんだが…。どうですかね?」
「うん、基本はこっちもそれでいい。そんで、双方共通の”何らかの大事”っての、具体的な想定はあんのか?今の時点で」
「たぶん、そっちが想定してるのと同じですよ。今もうすでに、お互い”それ”には向き合わざるを得ない情勢に入ってる…。そういう認識なんですがね、我々は…」
「…祥子、はっきり聞くぞ。大打ノボルの一派が侵攻して来てるってのが、そっちの認識なんだな?」
ここで、祥子がアパートの前で言ってた、”例の件”に話が及ぶのかな…
ケイコ
「…あんたら、今日は前向きの話し合いだって聞いてるから、私は30分出かけるわ。その間に方針、決めときなさい。駅前のパチンコ屋が新装オープンなんでさ、なんか景品持って帰るわ。じゃあ…」
「…」
いきなり黒原さんはそう言って、疾風のように店を出て行っちゃった…
...
「…まあ、俺は従来から女だけの集団に否定的だったし、今も変わりはねえよ。お前らとお手々繋いで仲良くはゴメンだ。だが、ここらで共存はしたい。こっちとしては、本田を傷つけた謝罪要求はされるんであれば呑むつもりだ。ただ、それ以外で折れる気はない。それで以後は、お互い、やりたいようにやる。ただし、つぶし合いはしない。これで、どうだ?」
砂垣サイドは、砂垣さんと大場さんの他、モリタクさんら女性2人を含む5人が出席していた
冒頭で、今回の決戦結果を踏まえ、砂垣さんはまず協調関係を前提とした条件提示を出してきたんだけど…
「砂垣さん、まずさ…、優子さんと戦った多美の意思も汲んで、こちらの謝罪要求はしないってことになったよ。ただ、治療費は実費で請求する。これはいいかな?」
「ああ、承知した」
「それと、もうひとつ確認ね。アンタ、我々との協調関係を選択したんなら、バック、クリアしたんだろうね?」
「ああ、星流会の諸星会長には、今までの関係は”基本”、打ち切りで了解を得てきたよ」
事前の想定通り、砂垣さんと祥子の間では両サイドを代表してマンツーマンでのキャッチボールが展開してる
今のところは歯切れよく…
...
「わかった。なら、お互いの今後だが、共存することは拒まないよ。ガツンとぶつかり合って、ああいった結果が出たんだからね。そっちを吸収するとかの考えも全くない。まあ、今後も何かと揉め事くらいは生じるだろうが、そん時は黒原さんに調停してもらうってことだ。…なにしろ、お互い自制を心がけよう」
砂垣さん側の5人はみんな一斉に頷いて、大まかな方針は定まったってところだろう
ここで、祥子は一呼吸おいて、積田さんと岩本さんに一旦視線を送ってから、話を続けた
「…そんで、これからはさ、双方共通の”何らかの大事”が生じた際には、できる範囲で互いに手を携えると…。必要ならば共闘体制も敷く。こんなラインをこっちは提唱したいんだが…。どうですかね?」
「うん、基本はこっちもそれでいい。そんで、双方共通の”何らかの大事”っての、具体的な想定はあんのか?今の時点で」
「たぶん、そっちが想定してるのと同じですよ。今もうすでに、お互い”それ”には向き合わざるを得ない情勢に入ってる…。そういう認識なんですがね、我々は…」
「…祥子、はっきり聞くぞ。大打ノボルの一派が侵攻して来てるってのが、そっちの認識なんだな?」
ここで、祥子がアパートの前で言ってた、”例の件”に話が及ぶのかな…



