「いや、妃奈は俺の彼女だから。ね?妃奈」


「うん、それはもちろんそうだよ」


だけど、光莉と舜くんは大切な友達だし…


好きの種類は違くても、私は結局みんなが大好きだから…


「ずっとこのままでいたいな」


「え!もちろん!私の隣いつでも空いてるよ!」


「上木さん、俺女子にまで牽制しないといけないの嫌なんだけど」


「じゃあしなくていいんじゃない?ねーひなー?」


私を連れ去っていく光莉とそれを追いかける舜くんと凪くん。


教室内で繰り広げられるちょっとした鬼ごっこみたいでなんだか楽しい。



ふふ、光莉も凪くんも舜くんもこんな素敵な人たちとずっとずっと一緒にいられるといいなと心から願う。






──この後、私が凪くんの元へ行かなかったことで、凪くんは拗ねてしまうのでした。





〜完~