無言のまま、ご飯を食べ終わって、無言のまま行きと同じように車に乗る。


私とは話なんてしたくない、というように頬ずえをついて、外を眺める凪くん。


……どうしよう、、私が凪くんを傷つけたんだ……


さっきのパンケーキも、とっても美味しいはずなのに、それすら分からなかった。


凪くんのことが気になって仕方なくて…


私、ちゃんと謝らないと。



「あのっ、」 「嫌い」



タイミング悪くも、私と凪くんの声が重なった。


って、待って、凪くん今なんて……




「妃奈嫌い」




ズキン、ズキン、ズキン……


勝手に心臓に針が刺さっていく。


そんな痛み。


でも、泣かない、泣きたくない。


泣いちゃダメ。


私は、ぎゅっと自分の服の裾を握った。


自然と俯く形になって、凪くんの顔を見ることなんて出来なかった……。