今日も、由井くんに憑けられています……!


「そういえばアキちゃん、青南学院に通ってる友達いるよね」

「ああ、大野のこと?」

「そうそう、大野くん。たまに連絡とったりしてる?」

「うーん、定期的に連絡とってるってわけじゃないけど、ラインは繋がってるからいつでもは連絡できるよ。でも急にどうした? 大野と連絡とりたいの?」

 中学時代にアキちゃんと親しかった同級生の顔を思い出していると、アキちゃんがわたしの顔を横から覗くようにして、ニヤッと笑った。

 アキちゃんが大野くんのことでなにか勘違いしているみたいなので、わたしは苦笑いで首を横に振る。


「違う、違う。大野くんに直接連絡とりたいわけじゃなくて、青南学院の生徒のことでちょっと聞きたいことがあって」

 わたしがそう言うと、アキちゃんが「聞きたいこと?」と首をかしげる。

「うん。もしよかったら、大野くんに、由井くんって人を知らないか聞いてみてもらえないかな」

 わたしが名前を出すと、それまでアキちゃんにガンを飛ばしていた由井くんが、ふと真顔になった。

 突然知らない男の子の名前を聞かされたアキちゃんは、わたしを見て、からかうように唇の端を引きあげる。