「あの、ユーレイはどこに通報したら逮捕してもらえるかわかります?」
スマホを片手に真顔でそう言うと、わたしのベッドに寝そべっていた彼が飛び上がる。
「あ、ご、ごめん。衣奈ちゃんの部屋に来られて、ついテンションが上がってしまって」
「つい、じゃない」
「はい……」
わたしから冷たいまなざしを向けられたイケメンユーレイが、ベッドの上で正座する。
こちらの反応を窺うように見上げてくる彼をしばらく見つめてから、わたしはため息を吐いた。
「それで……。さっきわたしが言ったことは、ちゃんと聞いてくれてた?」
「さっき言ったこと?」
「あなたがわたしから離れる方法を、真剣に考えようって話だよ」
「ああ、そっか……。そうだね、うん……」
わたしの話に頷くイケメンユーレイは、なんだか浮かない顔をしている。
わたしから離れるって提案にあまり乗り気じゃないのかもしれない。
もし乗り気じゃなかったとしても、彼にこのままついてこられるのは困る。
わたしはベッドの下で正座して、彼を少し見上げるカタチで向かい合った。



