「信じてるよ」
真っ直ぐに由井くんを見つめて答えたら、彼が困ったように、泣きそうに、少しだけ目を細めた。
「でも、由井くんの身体はどこに行っちゃったんだろう……」
「わからない。おれが気づいたときには、ベッドはもう空だったから……」
「そうなんだ……」
由井くんの身体になにかあったのかな……。それは、ユーレイ状態の彼がここにとばされてきたことと関係があるのかな……。
「とりあえず、看護師さんに聞きに行ってみよう」
「うん」
由井くんと病室を出ようとしていると、ちょうどタイミングよく看護師さんがひとり廊下を歩いてきた。
名前はわからないけど、由井くんのお見舞い来ているときに何度か見かけたことのある人だ。
「あの、すみません……。ここに入院してた男の子は今どこに……?」
近付いて声をかけると、その若い看護師さんがわずかに表情を曇らせた。



