「前に衣奈ちゃんの幼なじみが話してくれたことは、間違ってなかったよ。おれ、こんなふうにユーレイみたいになる前、中条瑛士たちから嫌がらせを受けてた」
話しながら、由井くんが苦しそうに表情を歪める。
「衣奈ちゃんの幼なじみが言ってたとおり、おれは放課後に学校の外で中条たちにからまれて……。逃げてる途中に、青信号が点滅し始めた横断歩道に飛び込んでトラックにはねられた」
「え……」
由井くんの事故の状況は、さっきわたしが轢かれそうになった状況と似ている。
もしかして、それが思い出す引き金になったの……?
考えていると、由井くんが不安そうに瞳を揺らした。
「衣奈ちゃん、おれ、死のうと思って横断歩道に飛び込んだわけじゃないよ……?」
「由井くん……」
「信じて……」と、由井くんの掠れた声が耳に届いて、胸が少し苦しくなる。



