今日も、由井くんに憑けられています……!


「駅で助けたあとも、衣奈は由井 周と交流があったの?」

「そういうわけではないんだけど……」

「でも、俺や大野を通して由井 周のことをいろいろと聞いてきたのは、彼がどうしてるか気になったからだろ。そりゃ、気になるよな」

 アキちゃんが、ちょっと苦しそうに眉根を寄せる。


「アキちゃん……」

 これ以上、アキちゃんに由井くんのことを語らせてはダメだ。嫌な予感に、心音が速くなる。


「アキちゃん、違う……」

 でも、わたしのそばに由井くん本人がいることを知らないアキちゃんは、同情するような目をして言った。


「だって、衣奈が駅のホームで由井 周を助けたとき、彼は線路に飛び込もうとしてたんだろ」