今日も、由井くんに憑けられています……!


 病院に入って由井くんのお見舞いに来たことを伝えると、受付のお姉さんが「少々お待ちください」とどこかに電話をかけ始めた。

 それからしばらくして、由井くんの入院している病室の番号を案内される。

 由井くんが入院していたのは由井原総合病院の最上階の、フロアの一番奥の個室だった。


「ここ、だよね……」

 部屋番号を確認してドアをノックしようとすると、ちょうどそのタイミングで内側からスライドドアが開く。


「あ……」

 中から出てきたのは、大学生くらいに見える男の人だった。

 黒髪で、爽やかな雰囲気で、スタイルも良くてかっこいい。それに、目元が誰かに似てるような……。

 不躾にジッと見上げていると、男の人がにこっと微笑みかけてきた。


「こんにちは」

「こ、こんにちは……!」

 彼は、笑った顔も品があって綺麗だ。

 この人はいったい誰なんだろう。

 由井くんと病室かと思ってきたけど、わたし部屋を間違えた……?