今日も、由井くんに憑けられています……!


 由井くんがホームでうずくまってしまったのは、なにかを思い出したからなのではと期待したけど……。

 由井くんは、青南学院の三人組に対してものすごい嫌悪と寒気を感じただけで、彼らが誰なのかまったくわからないらしい。

 それに、自分の名前が由井 周だということや、実家が由井原総合病院だということについてもイマイチ実感が湧いていないみたいなのだ。

 自分が由井 周だということに実感が持てない状態で、彼の意識が元の身体にちゃんと戻れるのか。それがすごく不安だ。


「嫌な感じがした三人には、ほんとうに見覚えがないの? あの中の一人が瑛士って呼ばれてたけど、その名前にも聞き覚えない?」

「うん、ごめんね……」

「ううん、由井くんが謝ることじゃないよ。思い出せないなら仕方ないもん」

 仕方ないけど……。

 駅で会った青南学院の三人の会話を聞いた限りでは、事故に遭う前の由井くんと彼らにはなんらかのつながりがあったはずだ。