改札を抜けて駅のホームに向かうと、3両目の乗り場の近くで青南学院の制服を着た男子高生が三人たむろしていた。
青南学院に通っている生徒は、多少制服を着崩していてもマジメそうな雰囲気の子が多い。
だけど、その三人はみんな校則違反なんじゃないかなって思うほどに髪の色を明るく染めていて。耳にはそれぞれひとつ以上ピアスが光っていて。
彼らのなかで一番リーダー格っぽい人の制服のズボンのポケットからは、タバコのケースの角がちょこっとはみ出して見えていた。
青南学院の生徒とはたまに行き帰りの電車が一緒になるけど、あの学校に通っている生徒でこんなにガラが悪そうな人たちは見たことがない。
三人はそれぞれスマホに視線を落としながら、ちょっと気怠そうな声で話している。三人とも、ただスマホを弄りながら立っているだけなんだけど、雰囲気がすごく怖かった。
あまり近寄りたくないなと思いつつ、わたしは次に来た電車に乗るために3両目の乗り場の前に立った。
黒いオーラを背負ってずっとうなだれている由井くんと、その後ろにはちょっと怖い雰囲気の青南学院の男子生徒。
早く電車に乗って、ここから離れたいな。落ち込んでいる由井くんとも、そろそろ話したいし。
ちょっとそわそわしながら電車を待っていると、後ろから青南学院の男子たちの会話が少し聞こえてきた。



