「……っ」

え……?何この手。

肩に置かれた光くんの手を見て
戸惑っていると
光くんは言った。

「毎晩鏡の前で笑顔の練習してたり」

「布団の中でハキハキ喋る練習してたり」

「努力家で頑張り屋で、
だけどそうやってボロボロ泣くとこ。
目玉焼き半熟にしてくれるとこ。
部屋が案外汚いとこ。
メガネ取ると結構可愛いとこ。
あ、取らなくても可愛いけどね?
あと、笑うと……っ、
もう、すっごい……っ、可愛いとこ。」

「……っ」

光くん……突然、何を……