「メガネ……」

「変、ですかね…」

「……っ、」

「…可愛いと、思う」

「かっ、!?え……っ」

照れたように下を向いたちかげちゃんに
俺はさっき言い損なった言葉の続きを言おうと
深呼吸した。

「俺……ちかげちゃんの事、好きだ」

「……えっ?」

誰かに好きと伝えたのは初めてだった。

誰かをこんなに想ったのは…


—— 初めてだった ——


「俺の事、相部屋以上に見て欲しい。
俺を……」

「……」

「好きになって欲しい。」

金目当てで入った高校だった。

けど今は……

「デステニー?がちかげちゃんを
選んで‪”‬くれて‪”‬良かったって思ってる。」