「あ、ごめん…間違え……」

そっとヴェールを戻そうとしたその時だ。

「……合ってますよ」

「えっ……」

「……私、です」

「ちかげ…ちゃん?」

もう一度ヴェールをちゃんとめくり
目が合ったのは……

「あ。」

いつもしているメガネをしていない
ちかげちゃんだった。

普段付けてる所しか見た事なかったから

分かんなかった。