「隅…っこ、」

女子達が並ぶ後列の1番隅っこを見ると、
右の方にしゃがみこんでいる花嫁が1人いた。

絶対、あの子だ……っ!

俺はしゃがみこむ花嫁にそっと近づいて
ヴェールをめくる。

「ちかげちゃ……え?」

「……っ」

ヴェールをめくる俺の手が途中で止まったのは
その子が……

ちかげちゃんでは無かったからだ。

絶対……そうだと思ったのに……