「ちかげちゃんー見てー可愛いでしょー」

リビングに入るなり、
嬉しそうにそう言った
光くんの腕の中には
真っ白な子猫が1匹いた。

「……どうしたんですか?」

「拾ってきた」

「ひっ……拾ってきた!?」

光くんは驚いている私の手を掴み、
優しく子猫に近づけた。

「ほら、ここ、撫でてみて?」

「ニャー」