少年Aは、絶望のどん底にいた。 追試の結果が、18点だったのだ。 下がっている。 下がっているのだ。 少年Aは頭を抱えた。 明日は、追追試がある。 それも受からなかったら、追追追試… 悪夢は連鎖してしまう。 追追試の問題。 それは、穴埋めだった。 完全にナメられている。 少年Aは悟った。 自分が、劣等生だということを。 追追試は受かった。 しかし、負の感情は、連鎖して、止まらない。