少年Aの手が震える。

信じられなかった。

A3のテスト用紙を何度も見る。

UNIT3の前半。

点数が、19点だったのだ。

追試?

そんな馬鹿な。

しかし、運命は変えられなかった。

少年Aの運命は、大きく傾き始める。



追試会場。



試験問題が配られる。


大統領。
pres…presi…

追試も、苦戦する。

無慈悲に時間は経ち、問題用紙は回収される。


21点。21点を取ればいいのだ。


少年Aは祈っていた。

追試だから、部活にもいけない。


どうか、どうか合格していてくれ…!



しかし、ユメタンは残酷だった。