「ちょっと芽来!!こっちこっち!」


「私が前に駅前で見た人いる…!」



柑奈と李月も窓際の方で手招きしている。

ここからなら見やすいでしょ、とドヤ顔をしている柑奈を横目に窓際から確認する。


間違いない。
わたしの知ってる人だ。
いやでも、わたしに会いに来たとは限らないし…。



「早く行ってみようよ!」


「やだよ、もうあそこ人集り出来てる。
私達はあれが掃けてから行こうよ。」


「やだやだ!ほら!行こう!」



乗り気の柑奈が、李月とわたしを無理やり引っ張ったように校門の方へ連れていく。

校門に向かえば向かうほど、人集りはどんどん増えて。
その大半は女の子ばっかりで、学年関係なしにごった返していた。