これからも学校での距離は変わらない。
あの私が出した令を取り消すつもりはない。


でも、今度は速川を私の家に呼ぼうと思う。
それで、速川を私の部屋に連れ込んで、たっぷりと甘えたいと思う。

颯太って呼んで、好きって言って、いっぱい抱きしめて。



そしたら、どんな反応をするんだろうか。



1メートルの距離で私を見つめる大好きな速川を眺めながら、そんなことを考えていたのだった。