心に♪留まる


仕事に戻った流だが
何故か寂しいそうだった。

兄の琉生が
「どうした?」
と、声をかけるが
流は、首をふるだけ

流、自身がわからないのだ。

貴子が亡くなった時にも
こんな事はなかった。

貴子が亡くなって
寂しかった。
だけど、ここまでの
喪失感はなかった。

それが何なのか
流にはわからなかった。

ただ、ただ、
心が悲しくて、寂みしかった。

そんな流を
琉生と池谷は、見ているしかなかった。

二人の他に後一人
そんな流を心配しながら
見ている人がいた。

それは、流の運転手の川中だった。