仕事に戻った流だが 何故か寂しいそうだった。 兄の琉生が 「どうした?」 と、声をかけるが 流は、首をふるだけ 流、自身がわからないのだ。 貴子が亡くなった時にも こんな事はなかった。 貴子が亡くなって 寂しかった。 だけど、ここまでの 喪失感はなかった。 それが何なのか 流にはわからなかった。 ただ、ただ、 心が悲しくて、寂みしかった。 そんな流を 琉生と池谷は、見ているしかなかった。 二人の他に後一人 そんな流を心配しながら 見ている人がいた。 それは、流の運転手の川中だった。