ふっ…芙羽梨、すごく驚いてる。



どんな事でもそうやって表情をコロコロ変えて反応するから、ずっと見ていられるよね。



「開始は6時からだから…4時30分に迎えに行くね。会場での準備もあるだろうし」



「はい、わかりました。ありがとうございます…!」



「こちらこそありがとう。芙羽梨がいてくれるだけで、何百倍も楽しみになったよ」



「私もです…!」



冬の寒さにも負けない眩しい笑顔は、きっと太陽より温かい。


「〜っ、芙羽梨といると体温上がる…」



「…??」



意味が分からないという顔をしている芙羽梨の横で、一人顔を赤くしていたのは内緒だ。