起きてすぐ、頭の痛さに顔を歪めた芙羽梨。 僕はその横に入って芙羽梨を抱きしめ、頭を撫でる。 「大丈夫。すぐ治るよ」 「…は、はい…」 あとで薬も飲ませないとだな。 「えっと…あの、詩音先輩と別れてからの記憶がなくて…。私、どうしちゃったんでしょう…っ?」 すごく不安そうに僕を見つめるから、もっとぎゅっと抱き寄せた。 「芙羽梨は間違えて、お酒を飲んじゃったんだ」 「お、お酒…?なんで…」 わけがわからないというような表情で、記憶を巡らせている。 自分のしたことが信じられないのだろう。