コソッと耳打ちすると、肩をぴくりと震わせた。 「っ…詩音先輩は、優しすぎます…」 僕が優しくなるのは、芙羽梨が温かさとか、それこそ僕よりずっと多くの優しさをくれるから。 そういうの全部含めて、優しくありたいと思うんだよ。 芙羽梨への気持ちが溢れ出そうになったところに、とある人が視界に入った。 …ここで顔を合わせたら、のちのち面倒になりそう。 「芙羽梨、スイーツコーナーに行かない?」 「あっ、はい…!」 パッと顔を上げた芙羽梨の表情が、少し硬いものに変わったことに気がつく。