「クリスマスパーティー……ですか?」



目をぱちりとした芙羽梨が、僕を見上げて首を傾げた。



今日も今日とて可愛い芙羽梨。



その行動一つ一つに目が離せなくなるほど、僕は芙羽梨に首ったけだ。



今は12月の中旬の冬休み前。



放課後デートをした後、帰り道を手を繋ぎながら歩いている。



「そう。父さん主催の、毎年開かれる集まりのことなんだ。友人とか彼女とかを誘って、大騒ぎするだけのパーティーなんだけどね」



「へぇ…!すごい楽しそうです…!」



瞳をキラキラと輝かせて、心から「楽しそう」と思っていることが伝わる。



もう、ほんとに可愛すぎる。